胆石とは、肝臓の右下に張り付いている胆のうという袋にできる石のようなもののことです。
胆石があると、みぞうちやわき腹に痛みを感じるようになります。
胆石がある人は取り除く必要がありますが、手術をする方法が一番多いようです。
ところで、胆石の手術とはどんなことをするのでしょうか。
10年以上前には、お腹を大きく切る手術が行われていました。
術後の痛みが強い上に、何週間も入院する必要がありました。
その上、手術後も腸の癒着による痛みが起きたり、腸閉鎖によって手術を繰り返す必要がありました。
そのため、なるべく胆石の手術をしないように考える医師が多かったのです。
しかし、腹腔鏡が開発された現在では、手術で胆石を取ることを勧めるように変わってきました。
腹腔鏡と呼ばれる細いテレビカメラをお腹に入れ、テレビに患者のお腹の中を映し出します。
そして、これを見ながら、小さい穴から数本の細長いマジックハンドのような器具を入れて手術するのです。
お腹を大きく切るのではないので、自分の目で直接臓器を見たり触ったりして行う手術ではありません。
いわばバーチャルリアリティな状態での手術なので、海外では「ニンテンドーオペレーション」と呼ばれたりもするようです。
この手術だと癒着がほとんど起こりません。
また、痛みが少なく傷跡が目立ちません。
2~3日のうちに退院することができ、すぐに元の生活に戻ることができます。
しかし、長さ20cmの望遠鏡を片目で見ながら長ハサミで手術するのには、かなりの技術が必要です。
執刀医には信頼の置ける医師にお願いしましょう。
胆石は胆のうや胆管内にできた結晶のことですが、結石の種類とできる場所によって呼び方が違います。
たとえば、胆のうにある場合は胆のう結石症、胆管にある場合は総胆管結石症、肝臓内の胆管にある場合は肝内結石症と呼びます。
そして、全てを総括して「胆石症」と呼びます。
まず、胆石症の種類について説明しましょう。
胆のう結石症は、一番発症率の高い胆石です。
疝痛発作や胆のう炎などを引き起こす危険がありますが、痛みがなく、症状が出ないケースも多いようです。
総胆管結石症は、総肝管と総胆管にできる結石のことです。
疝痛発作や黄疸が起こりやすい胆石ですが、化膿性胆管炎を起こすと命に関わる危険があるので、早めの治療が必要です。
肝内結石症は、痛みがほとんどなくて気が付かない人もいるようです。
しかし、胆管がんを合併していることもあるので、怖い胆石症です。
胆石症の結石には種類があります。
胆石の種類は、日本消化器病学会の分類法によって、見た目と割ったときの特徴によって下記のように分けられます。
主な胆石は、コレステロール系の胆石であるコレステロール胆石とビリルビンカルシウム石や黒色石による色素系胆石です。
他には、炭酸カルシウム石や脂肪酸カルシウム石や混成石などによる胆石があります。
胆石症の症状は、軽い時に波状腹部に重い感じがするだけですが、救急車を呼ばなければならないような激しい痛みをともなうこともあります。
胆石症は、早めに治した方が無難です。
胆石とは、胆のうや胆菅にできた結晶で、大部分がコレステロールでできています。
胆石になると、どんな症状になるのでしょうか。
その大部分の場合、胆石があっても無症状なことが多いです。
実際、胆石のある人のうち約80%は症状や問題を感じたことがなく、人間ドックなどの検査によってはじめて気発見されるようです。
胆のう内にとどまっている限り、胆石は長時間何の症状もありません。
この状態の胆石を、無症状胆石と言います。
胆石が小さければ、何の障害を起こすことなく小腸に排出されるか、胆管内とどまっています。
しかし、胆のうから胆管内へと移動するようになり、胆石が胆管を塞いでしまうようになると問題です。
吐き気や嘔吐起こすようになり、みぞうちや脇腹に激しい痛みが生じたり、背中の痛みや張りを感じたりするようになります。
しかし、この痛みは長時間続かないので、一時的な腹痛と勘違いされてそのまま胆石を悪化させてしまうことも多いようです。
また、細菌が繁殖しやすくなり、胆管感染を起こしたり、ときには肝膿瘍を生じさせたりして、高熱が出ることがあります。
また、目や皮膚に黄疸症状が見られることもあります。
胆管感染を起こして細菌性胆管炎になると、細菌が血流によって全身に広がります。
その結果、敗血症など命に関わる病気になることもあります。
また、胆石が膵臓と総胆管を結ぶ管との合流部にできると、膵炎と痛みを引き起こすことがあります。
高齢者の場合には、大きな胆石が胆のうの壁を突き破って小腸に入り込んで、腸閉塞という症状を引き起こすことがあります。
胆石の原因の一つに、高カロリーで動物性タンパク中心の西洋型の食事があります。
また、朝食抜きなどの不規則な食生活を続けた場合や食事の栄養バランスが偏っている場合にも、胆石ができやすいようです。
例えば、マヨネーズのような高カロリー・高コレステロールの食品を使った食事ばかりの人は、胆石ができやすい体質になるようです。
胆石ができないようにするため、またできてしまった胆石がそれ以上に大きくならないようにするためには、食事にも注意が必要です。
摂取した方がいいモノもあれば、なるべく摂取を控えた方がいいモノもあります。
魚介類などに多く含まれているタウリンは、コレステロールでできた胆石がこれ以上大きくならないようにしてくれます。
コレステロールの多い肉を控えて、魚介類を食べるようにしましょう。
タンパク質の摂取量が少ないと、ビリルビン酸で作られた胆石の成長が助長されるので、良質のタンパク質を摂取しましょう。
食物繊維には、コレステロールを阻害する働きがあり、摂取した糖質や脂肪の吸収を遅らせる働きもあります。
食物繊維には便秘の予防の効果もあるので、充分に摂取してください。
ビタミンCとビタミンEには、胆汁酸の排泄を促す働きがあり、胆石ができるのを予防する作用もあります。野菜や果物や豆類がいいでしょう。
逆に、控えた方がいいと思われる食事には、加工済み食品やインスタント食品があります。
バターや生クリームたっぷりのお菓子や揚げ物も、食べすぎはよくありません。
胆石があると診断されたら、治療をしなければなりません。
では、胆石にはどんな治療法があるのでしょうか。
現在の胆石治療の中心は、手術によって胆のうを摘出する方法と食事療法です。
また、手術をしないで胆石を放置する治療法もあります。
まずは、手術を行う治療法の説明をします。痛みなどの症状がある場合や比較的大きな胆石がみつかった場合には、手術して胆のうを摘出することが多いです。
胆石が大きいと、その陰にがんが隠れていることがあるからです。
手術による治療には、腹部に穴をあけてそこに腹腔鏡を挿入して胆のうを摘出する腹腔鏡下胆のう摘出術と腹部を切開して胆のうを摘出する開腹手術とがあります。
胆のうを摘出してしまっても、肝臓や胆管が胆のうの役割も果たすようになるので大丈夫です。
また、手術をしない治療法には、胆石溶解剤を使う治療法と体外衝撃波破壊術とがあります。
胆石溶解剤には、薬をのむ方法と胆のうまで管を入れて胆石に薬をふきかける方法2種類の治療法があります。
また、体外衝撃波破壊術は、体の外から強い衝撃を当てて体内の胆石を砕く治療法です。
手術をしない治療法の場合は、胆のうが残っているので再発する可能性があるので治療後も注意が必要です。
胆石はあるけれど痛みなどの症状がない場合には、様子を見て、悪化したら治療を開始する場合もあります。
食事に気をつけたりするだけで、自然と胆石が小さくなって、なくなることもあるようです。薬などの副作用の心配がないので安心です。
胆石は、高カロリー食や脂肪分・コレステロール値の高い食事を続けているなど、食事のバランスが悪い人に起きやすいです。
胆石の予防のためには、上記のような食生活を改めバランスの良い食事をとることが大切です。
そして、胆石になってしまった場合には、食事療法をおこなうことがあります。
食事療法とは、カロリー・脂肪分・コレステロール値などを低く設定し、栄養のバランスの整った食事をとることです。
しかし、一度できてしまった胆石は、食事療法でなくすことはできません。
食事療法の目的は、これ以上胆石を作らないようにすることと、痛みなどの症状を起こさせないようにすることです。
では、具体的にはどのような食事を作ったらよいのでしょうか。
栄養のことをあまり勉強していない人にも簡単にできる、食事療法について紹介します。
具体的な食事療法としては、マヨネーズ・マグロ・バターなどの高カロリーの食材を控えます。
また、ジュースやお酒などを控え、水やお茶などの糖分の含まれない飲み物を飲むようにします。
オススメなのが、古典的な日本食です。
タンパク質や脂肪が少ない上に、野菜が多く 食物繊維などがたっぷりの食事内容だからです。
食物繊維は、現代の日本人に特に不足していると言われている栄養成分です。
玄米や大豆や海草などに多く含まれています。また、野菜や果物など、ビタミンの多い食品を充分にとることが大切です。
刺激物も控えるほうが無難です。
これらを考慮した食事メニューを作り、食事療法を続けていくことが大切です。
胆石と聞くと、かなりの痛みが伴うと考える人が多いようです。
しかし、実際には、胆石が体にできていても痛みがないままの場合も多いです。
全く痛みがない状態の胆石を、無症状胆石と言います。
みぞうちや脇腹に鈍い痛みや違和感を感じるだけで、胆石の痛みだと思わない人も多いようです。
人間ドックなどを受診して、はじめて胆石に気が付くケースも少なくありません。
しかし、痛みがない場合であっても、結石が胆管にはまっている場合には、切開手術が必要になるので注意が必要です。
そして、痛みが生じるようになると大変なことになります。
胆石の痛みは、胸と背中に痛みが走ることが多いです。
また、胆のう結石・胆管結石・肝内結石の3種類の中でも、胆のう結石の場合が一番ひどい痛みを生じます。
胆のう結石の時の胆石の痛みは、食事をする時に起きます。
食事をすると胆のう内から胆汁が出るのですが、その時に胆のう内にできた結石が動いて胆のうの出口につっかえてしまうために、痛みが起きるのです。
この痛みは、半端じゃないようです。背中と胸に激痛が走るそうです。
脂汗が出て、言葉を発することもできない程の痛みのようです。
どんな体勢にしていても痛みが楽にならないので、救急車を呼ばなければならないほどのようです。
以上のように、胆石の痛みは、胆石の大きさや種類によって様々です。
痛みがない場合には、特に手術や治療を行わないこともあります。
医師に相談し、最適な方法で治療を進めていきましょう。
胆石ができる原因は何でしょうか。これは、できる結石の種類によって異なります。
つまり、同じ胆石でも、コレステロール系の結石による胆石とビリルビンカルシウムや黒色石による色素系結石による胆石は原因が違うのです。
まずは、コレステロール系結石による胆石の原因について説明しましょう。
現在の日本人の胆石患者の大半が、このコレステロール系結石による胆石だと言われています。
肝臓は胆汁酸とコレステロールを原料にして胆汁を作るのですが、コレステロールが増えすぎると、他の成分とのバランスが崩れて飽和状態になってしまいます。
そして、溶けきれないコレステロールが結晶化して核になり、どんどん大きくなって胆石になるのです。
コレステロール量が増加する原因としては、コレステロール値の高い食品の摂取量が多いことや肝臓でのコレステロール生成量が増加することが考えられます。
腸を手術した場合や腸の炎症の時に胆石が起きることもあります。
コレステロール系結石の胆石は、どの場合においても、胆のうの働きが鈍っていたことが原因のことが多いようです。
次に、色素系結石による胆石の説明をしましょう。
多いのが、胆汁の色素成分であるビリルビンが主成分になるビリルビンカルシウム石が原因の胆石です。
他には、黒色石もあります。
これらは、胆道が細菌に侵されたり、寄生虫が入ったりすることが原因です。
その結果、胆管の出口にある突起が炎症を起こして胆石ができるのです。
ビリルビンカルシウムができやすい環境は、胆汁のphがアルカリ性に偏っていることだと言われています。
胆石は痛みがないこともあり、検査をおこなってはじめて存在に気がつくこともあります。
では、胆石の検査方法にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、胆石の検査方法について説明します。
まずは、腹部超音波検査についてです。いわゆるエコー検査のことです。
現在は、この腹部超音波検査が一番一般的な検査方法のようです。
お腹にゼリー状のものを塗って、探触子という超音波をだす機械で調べます。
胆のう内の結石の発見率はかなり高く、症状が無い無症状胆石の発見にも役立ちます。
しかし、胆管にある結石が見つけづらい場合もあるようです。
また、レントゲンやCTなどでも、胆石が発見されることがあります。
胆石には様々な種類があり、それぞれに適した治療法があります。
そのため、いろいろな検査をして胆石の診断をする必要があるようです。
いざ胆石の手術をするとなると、検査入院が必要になります。
検査入院では、体の中を一通り検査して、他の箇所に胆石がないかどうかを調べるためです。
通常の健康診断で行われるような、尿検査や血液検査も行います。
血液検査では、肝臓や胆道の酵素の上昇の様子や白血球の数や血液の凝固時間などを調べます。
胃カメラ検査をすることもあります。
造影剤を使用したX線写真を何十枚も撮り、腹部X線CT検査やMRCPなども行います。
他には、呼吸機能検査や心電図など様々な検査をするのです。
それらを一通りクリアして、手術ができるようになるのです。
胆石の痛みがひどい場合には、手術で胆のうを摘出する場合も多いです。
ここでは、胆石の手術後の様子や手術後にすることなどを説明します。
気になる痛みですが、胆石の手術後の痛みは、徐々に薄らいでいきます。
そして、手術後2時間から3時間もすれば、痛みが安定するようになります。
手術後数日間は、座薬を併用すれば痛みが早くなくなります。
立ち上がる時やくしゃみをする時などに、チクッとする痛みがあることもありますが、日にち薬で痛みがなくなっていきます。
また、薬が出されている場合には、必ず服用しましょう。
鎮痛剤は、痛みがなければ服用しなくても大丈夫です。
お風呂やシャワーに関してですが、シャワーは翌日から可能です。
入浴は、手術から3日後位は我慢してください。
しかし、長時間の入浴は良くないので、軽くつかる程度にしておく方が無難です。
仕事をされている人の場合、手術翌日に会社に行きたいと考える人が多いのですが、2~3日は仕事を休んで休養することが必要です。
どうしてもという人も、自宅で簡単なデスクワーク程度にしておきましょう。
また、運動は、簡単な運動なら2週間、激しい運動なら3週間は我慢する方が無難です。
胆石の手術は胆のうを摘出するので、手術後に再発することはほとんどありません。
しかし、稀に胆のう内の小さな医師が総胆管に流れ落ちて、総胆管で胆石ができることがあります。
手術前と同じような症状が出ると、再手術することもあります。
胆石になると、手術したり治療に時間がかかったり大変です。
胆石ができないように、何か予防策を考えなければなりません。
胆石を予防するためには、どんなことを気をつけたらよいでしょうか。
胆石の予防に一番気をつけたいのは、肥満です。
肥満になるとコレステロール代謝が悪くなり、胆石ができやすくなるからです。
食事の量やバランスに気を付けることが大切です。
特に、動物性脂肪の多い食事は控えた方が無難です。
また、食事のとり方にも注意が必要です。
暴飲暴食は、胆石のせん痛発作の引き金になりやすいと言われています。
また、食事と食事の間が開きすぎると、胆汁が胆のうのよどんだ状態になり、コレステロールが溜まって胆石ができやすくなります。
朝食抜きなどはやめて、規則的な食生活を心がけましょう。
過食を防止するためによく噛んで食べることも大切です。
揚げ物や肉類など、脂肪分の多い食事を控えましょう。
刺激の強い香辛料も控えた方が無難です。
また、定期的に適度な運動を行うことも必要です。
運動は、ストレスを解消させる効果に加えて、肥満の防止の効果もあります。
しかし、激しい運動のし過ぎも、逆にストレスを溜める原因になるので注意が必要です。
ストレスや疲れを溜めないようにしましょう。睡眠を充分にとることも大切です。
最近、コーヒーにコレステロール胆石の形成を抑える効果があるという研究結果がでています。
コーヒーの中に含まれているクロロゲン酸とカフェインに、コレステロール胆石の形成を抑制する効果があるようです。
そのため、コーヒーを飲むと胆石の予防になるも言われています。
胆石の治療には色々ありますが、薬を飲む方法もあります。
薬による治療としては、経口胆石溶解剤を使用する方法があります。
口から飲んだ薬で胆汁の成分を変えて、胆石を溶かしてしまおうという治療方法です。
この治療法だと、治療に時間がかかって再発の虞があるのが難点ですが、胆のうを切らずに済みます。
コレステロール系の結石には効果が高いので、コレステロール系の胆石で手術に抵抗のある人にオススメの治療法です。
では、胆石の治療に使われる薬にはどんな種類の薬があるのでしょうか。
まずは、利胆薬があります。
利胆薬は、胆汁の流れを良くしたり、胆石を溶かしたりする作用がある薬です。
胆汁酸製剤のウルソという薬が使われることが多いです。
胆汁中のコレステロールを低下させる作用のあるレガノンやケノコールという薬が使われることもあります。
利胆薬は、夜寝る前に飲むことが多いようです。
それほど副作用のない薬ですが、軟便になったり、下痢を起こしたりする人もいるようです。
胆石の痛みの度合いは人それぞれですが、痛みのひどい人は「のた打ち回る」ほど痛いようです。
そんな時には、痛みを和らげる鎮痙薬を服用します。
チアトン・ブスコパン・コリオパン・セスデン・コスパノン・スパカールなどの薬が使用されることが多いです。
コスパノンとスパカールには、胆汁が十二指腸への排出するのを促進して胆道内圧を低下させる作用もあるようです。
また、胆のうや胆管に胆汁が溜まると細菌に感染しやすくなります。
そのため、キノロン系抗菌薬・セフェム系抗生物質・その他各種抗生物質などの抗菌薬を服用して、感染を予防します。
体に結石ができると「胆石症」と一括りに呼ばれますが、結石のできる場所や症状によって名前が違います。
では、胆石にはどんな種類があるのでしょうか。
ここでは、胆石の種類について説明ししょう。
中でも一番発症率の高い胆石が胆のう結石です。
全体の9割を占めるようです。胆のう結石になると、せん痛発作や胆のう炎を引き起こします。
その一方で、痛みがなく症状がでないままのこともあります。
できる結石の大きさは、大きいものから小さいものまで様々です。
総肝管と総胆管に結石ができる胆石が、総胆管結石です。
総胆管結石になると、せん痛発作が起きる他、黄疸になりやすいです。
また、化膿性胆管炎を起こすと命に関わることがあります。
症状によっては、早急な治療が必要になる胆石です。
肝臓に結石ができる胆石が、肝内結石です。
強い痛みが出ることが少なく、気が付かない人もいるようです。
しかし、胆管がんを合併していることもあるので、注意が必要な胆石です。
また、胆石の種類には3種類あり、コレステロール系・色素系・まれな胆石に分けられます。
現在の日本人で一番多い胆石は、コレステロール系の胆石です。
コレステロールが成分の胆石で、脂肪分の多い食事や高カロリー食が原因のことが多いようです。
色素系の胆石には、ビリルビンカルシウム石による胆石と黒色石による胆石が多いです。
また、まれな胆石としては、脂肪酸カルシウム石による胆石と炭酸カルシウム石による胆石があります。
胆のう炎は、胆石によって引き起こされるか、一緒に発症していることが多いです。
もちろん、胆のう炎単独で発症することもあります。
胆のう炎と胆石の両方の知識を得ておけば、いざという時に慌てたりすることが少なくなります。
胆のう炎は、文字通り胆のうが炎症を起こしている状態です。
胆石が原因で起きることが多いですが、細菌が原因のこともあります。
みぞうちの右側からみぞうちにかけて、ひどい痛みを感じることが多いです。
時には、背中に痛みが走ることもあります。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
発熱が起きることもありますが、高齢者の場合には発熱を起こすことは少ないようです。
胆汁が胆管内につまってしまうと、皮膚や粘膜が黄色くなる黄疸がでることもあります。
胆のう炎は、症状が進むと、腹膜炎や敗血症や腎不全などの命取りになる病気になりかねないので、注意が必要です。
胆のう炎かどうかを調べるためには、血液検査をします。
白血球の増加の度合いや赤沈・CRP値が上がっていないかどうかをチェックするのです。
そして、エコー検査で胆のうが肥大していないかを調べて診断します。
この時に、胆石があるかどうかも確認することができますよ。
胆のう炎の治療についてですが、炎症の程度で治療法も違います。
炎症が軽い場合には、絶食したり炎症を抑える抗生物質を投与したりなどの内科的な治療で、治すことができます。
炎症がひどい場合には、経皮経管胆嚢ドレナージ術という外科的治療が必要になります。
そして、胆石ができている場合には、胆のうごと摘出する手術をすることになります。
成人の10人に1人位の割合の人が、胆石を持っていると言われています。
胆石を持っていても、ほとんどの場合は無症状胆石なので、普通に日常生活を送ることができます。
しかし、最近は、痛みなどの症状が発する胆石症の人が増えています。
胆石症になると治療の必要があります。
しかし、胆石は種類や大きさや数などが人によって様々なので、それに応じて治療法も様々になります。
超音波検査・CT検査・MRI胆嚢造影検査などによって、胆石の種類を確かめ、その人の胆石の症状にあった治療法を選ぶ必要があるのです。
ここでは、胆石の治療法について、いくつか紹介しましょう。
一番多い治療法は、腹腔鏡を用いた手術方法つまり腹腔鏡下胆嚢摘出術です。
腹部に小さい穴をあけ、内視鏡を挿入します。そして、テレビ画面に映った像を見ながら胆のうを摘出します。
以前のように、開腹手術をすることは少なくなりました。
腹腔鏡下胆嚢摘出術は、傷跡が小さく痛みも少ないので、オススメです。
手術せずに治療する方法には、溶解療法や破砕療法があります。
破砕療法は体外から衝撃波を当てて、結石を砕いて排出させる治療法です。
安全性の高い方法ですが、結石の種類によっては砕けにくいことや砕いてもなかなか排出されないということもあります。
一方、溶解療法は薬を使って胆石を溶かす治療法です。
最近では、腹腔鏡下胆嚢摘出術や開腹手術を行う前に、溶解療法や破砕療法によってできるだけ胆石を小さくしておくことで、安全性を高めるなど、治療法を組み合わせたりすることも多いです。
いずれにせよ、専門の病院でしっかりと診断してもらい、一番適した治療法を検討してもらうことが大切です。